【怪談注意】ヒッチハイクで日本を一周した僕が聞き集めた怖い話
2本目の記事です。
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今回は僕がヒッチハイクをしていて運転手さんが話してくれた怖い話を書いていきます。
リクエストがあれば心霊系の企画やろうかな。今やってみたいのは都内の100人に怖い体験について話してもらいそれをまとめたら面白そう
それでは書いて行きます。
【Hさんの話:製鉄所】
製鉄所で作業員として働くHさん。なんでも製鉄所では死亡事故や重傷の怪我などが数年に一度度々起こるそうだ。
Hさんの職場も例外ではなく昨年、機械に挟まれて男性作業員が死亡するという事故が起きた。周りの従業員もどうすることも出来ず、その作業員は即死だったそうだ。
Hさんもその職員とは面識があり事故について知った時は大変ショックを受けた。
↓(※引用です:Hさんの職場ではありません)
その事故があってから半年ほど経った日の出来事だ。その日は仕事が長くなり、Hさんは夜遅くまで製鉄所に同僚のAさんと残っていた。仕事もひと段落付き、自動販売機で飲み物でも買おうと2人で製鉄所から一番近い自販機に向けて歩いていくことにしたのだそうだ。
その製鉄所の周りは夜には明かりがほとんどなく、自販機までは200Mほど暗い道をライトを照らしながら通らないといけなかった。
自販機に着いて飲み物を買おうとするとHさんはポケットに直で入れていた小銭が足りない事に気が付く(それで足りると思っていたので財布はロッカーに置いてきた)、やれやれという顔でAさんがお金を出そうとすると財布に大きなお札しかなかった。
「うわ~なんだよそれ~」
「はあ、ロッカーまで財布取りに行くか…」
ここで、2人はじゃんけんで負けた方が財布を取りに行くということにした。なにせ片道200Mの道のり、そう行ったり来たりはしたくないのは良くわかる。
じゃんけんにはAさんが負けた。AさんがHさんの財布をロッカーに取りに戻り、そう歩かないうちにAさんの背中は暗闇に消えた。
1人残されたHさんは自販機の前で携帯をいじりながらAさんを待ったそうだ。
しばらく待っていると
ざっ ざっ ざっ
…ざっ ざっ ざっ
足音が暗闇から聞こえてくる。
暗闇にHさんが目を凝らすと
ヌッと、青白い顔のAさんの顔が見えた。
「どうしたんだよ、そんな顔して」
「……おまえ、 と会ったのか?」
「ん?誰と合ったって?俺はずっとここに一人でいたけど。」
「いや、そんなはずはないだろ…。俺はさっきTとすれ違ったんだぞ」
「…T?Tって前に機械事故でなくなった…?」
Aさんのはなしをまとめると
自販機からロッカールームに向かい、Hさんの財布を取ってきた後、また自販機に向かい歩いていた。道のりの半分くらい歩いたところで前から誰かが歩いてくるのに気が付いたそうだ。初めはHさんかと思ったが、Hさんは身長180cmはあるが、その男は170cmほどであった。「あれ、おかしいなあ」と思い立ち止まり近いづいてくる男を見ていたそうだ。
ざっ ざっ ざっ
ざっ ざっ ざっ
「お疲れ様です」
その男はAさんに向かいそういったのだ。
そしてその男は、紛れもなく半年前に機械に挟まれて死亡したTさんだった。
「Tはそのまま俺とすれ違ったんだ、何が何だか分からなくなってボーっと立ってたんだけど、我に帰ったら急に恐怖が襲ってきて…だって、Tはもう…」
霊感はないし、幽霊を信じないというHさんだがこの一件だけは何とも言えないものがあると語ってくれた。
もしかしたらTさんは突然の死に自分が死んだことに気が付いていなのかもしれない。
今もまだ製鉄所の中を彷徨っているいるのだろうか。
最後に
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製鉄所の事故は、調べてみると沢山ニュースが出てきます。危険な事故が繰り返されないように現場の作業員に注意を促すことと、改良を重ねて安全な機械を作ることが求められていますね。