ヒッチハイクしたら(元)詐欺師に乗せてもらった話
3本目のブログです。
ツイートのバズり具合も日に日に落ち着いてきました。
#夏だしフォロワーさんの怖い話教えてください
— ryo (@naka02452828) July 31, 2018
ヒッチハイクしてたらなぞの組織に拉致られた話 pic.twitter.com/mjer3rQAkK
現在6466PV(2018/8/07/17:00)
6466
悪魔の数字フリーメイ…
もうパンドラの箱は空いちゃっ…
このぐらいのPV数だと大体400円くらいの収益らしいですね。まあ、金額は低くても自分の書いたブログで金を稼いだって経験は割と大事かな🙆
はてなブログに広告を付けるには、最低5本は記事を書いておかないと審査通らないらしいのでとりあえず400円を収益化するために片手間にあと3本記事書いて行くよーー
ヒッチハイクしてたら詐欺師に乗せてもらった話
大学一年生の春休み3月末に実家から1人暮らしのアパートまで何で帰ろうかと(1000kmほど)、
まあ、普通にかんがえたら 新幹線使うでしょ?
ただね、あえてヒッチハイクで帰る。そういう考え方も出来るんですよ。
そういう方がね、きよきよしいというかね。
ヒッチハイクはこれ以前からしてたんだけど、親に大反対されて帰りは普通に帰れと言われ、新幹線に乗せられしっかりと地元の駅で見送られた。
で、その後停まった一駅目で途中下車してチケットを破り捨ててヒッチハイクをすることに(8000円くらい捨てたようなもん)
新幹線が止まるような駅があるところだから車通りも多いし、ヒッチハイクしやすいんじゃねって思うじゃんね?
普通に都会の方が捕まえにくい。
- 車線が多く手前側の車しか結局は狙えない
- 長距離移動を考えた時出来るだけ、その位置から離れた他県ナンバーを捕まえたいが、他県ナンバーは基本的に2か3車線走っている
- 誰か乗せるだろという心理が働き、通り過ぎる人が多い。
- 交通量多いと逆に止まりにくい。
降りたはいいがだいぶ長期戦になると思ったら、ものの20分くらいで一台の業務用普通車が止まった。ドアは開けてもらったが、運転手は電話でずっと会話してるし、何より車内が段ボールの空き箱とかゴミだらけで乗ろうにも乗れない。
「いいよ、適当に荷物ぶち込んで。乗って」と言われるまで1分くらいあったかな、取り合えず遠慮なくゴミ山に荷物を放り込んで助手席に乗った。
運転手は21歳の朝〇日新聞の営業として働いているYさん。随分大人びて見えた。
「ヒッチハイクか~俺もしてたよ。当時はまだヒッチハイクしてるやつとかそんないなかったからだいぶ学校で浮いてたけど。」
なるほど確かに旅してそうな感じ、バックパック背負った写真をSNSのトプ画にしてそうな感じがする。
「今何歳?19?」 「夢とかあんの?」 「俺が19の今ぐらいの時は大学辞めて営業の仕事始めだした頃かな」 「起業家になりたいんだよね」 「自己啓発本は本屋にあるやつは全部読んだかな」
とにかくすさまじい意識の高さが伺えたが…
「去年までは月収100万あったよ」
…?
…は? 20で月収100万?
「どうやって稼いだか教えてあげようか、もう会社摘発されてなくなったけどさ。ニュースにも出たし」
(こいつは何のことを話してるんだ…)
以下 詐欺の手口
まずターゲットと2人きりになる。
ここで自己紹介やアイスブレイクなどを通して心の壁を壊し、距離感を近づける。そしてラポール(信頼関係)を形成していくように努める。
その後は、小さな同意を得ていく。
「一生サラリーマンで残業しながら低賃金で生きていくよりは、自分の好きな事で生きていきたいよね」
「自分が本当にしたい事を実現して、夢のために人生を選べるのは社会人になる前の今の時期しかないよね」
「夢がないんじゃなくて出来ることのなかでやりたいことを決めているから、やりたいことがみつからないだけじゃない?その夢はこの起業塾に入ったら絶対叶えられるよ」
有名企業、成功者の格言などを引用し、権威により説得をもたせる。
「スターバックスとその辺のコーヒー店、味も値段も同じだったら多くの人はどっちに行く?」
「スターバックスだよね?」
「だってスターバックスの方が『ブランド』がある。そのブランドがあるからスタバに皆行くし、あれだけ利益が出てるんだ。」
「この時代に一番重要なのは個人のブランディングなんだよ。おんなじくらいのものを売っても、信頼性が高い、個人として価値の高い人のものを選ぶ。いずれ、この世の中はそうなっていくよ」
答える事が難しい質問を投げかけ、巧みに誘導する。
「今の君にどんなブランドがあるかプレゼンできる?ちょっと時間上げるから考えてみよう」
「答えられないよね。でもさ、俺も前まではそうだったんだよ…(お涙ちょうだいの感動秘話を話す:時には泣くらしい)」
「俺ホントに君に協力してあげたいな。知り合いで今社長やってる人がいて、さっき話した俺を助けてくれた人がその人なんだけど、ちょっと話聞いてみない?今lineしてみるわ。」
ここまでテンプレ
(すぐに返信が来る)
「今ちょうど時間あるみたいだから、電話してみるわ」
ここで実際にターゲットの目の前で電話する。
「協力してくれるって」
特別に割引するという。
「俺の知り合いってことで特別に今なら200万のセミナー130万でいいっていってるんだけどどうする」
最後の一枠しかないと契約をせまる
「あと定員1名で最後の枠なんだよね」
ここまで畳みかけるが、最後の金額のでかさにたいていの人はしりごみするので
「このセミナーは年間だから、月10万くらいだよ。今バイトで月どのくらい稼いでる?3~5万だよね。今やってるサークルやめてバイト増やすなり仕送りも使えば払えなくないよね」
と強引な手段でコンバージョンまでもっていくらしい。
何より重要なのは『その場で契約させる事』。
人間の動機付けはそう長く続かないという事も分かってるんだろうね。恐ろしや。。
まあぶっちゃけ、この手の話は胡散臭いし「こんなのにひっかかるやついねえだろ」と思うだろう。
と、思うだろ?
なんとこの手法で彼は合計10件の契約をとれたそうだ。
いや、こわすぎやろと。被害総額1000万円やろがい、詐欺師に良心はないのかと。
振り込め詐欺(オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺)を始めとする「特殊詐欺」の被害状況
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/higaijoukyou.html
今年の6月まででも174億円の被害が全国で発生している。
その組織の代表と幹部は捕まり、組織は解体されたそうだが
その組織は結構大規模なもので末端で詐欺の片棒を担いでいたのは、この商売が詐欺だとは知らずに善良な気持ちで起業家セミナーへの勧誘活動をしていた「大学生」たちであったようだ。(俺にこの話をしてくれた人は詐欺と知っててやってた)
起業かに憧れる若者たちが詐欺の片棒を担ぎ、新たな被害者を生産していく地獄のような状況。
ただ、末端はただ働きに近いものだったようで話によると10件の契約をとっても支払われる給料は、ほとんどなく(支払われても何かと理由を付けて組織に回収されるそう:研修料とか理由付けて)、キャバクラのボーイやバイトなどしてもまだ足りず、ついにキャバクラのカネに手を出して怖い人にボコボコにされて見かねた親が実家に引き取り、それをきっかけにその組織も抜けることになった。その後組織が摘発され、自分は何とか難を逃れたのだと。
まあ、結局悪びれた様子はなかったよね。カネを稼ぐために手段は問わない「詐欺と分かっててもやる」という冷酷さ、その野心が別の方向に向かない限り絶対ビジネスとして成功はしないだろうなと思った。
長くなったな、そういう話。詐欺には気を付けようね。